「かわいい!」と思って買ったざっくりニット。ウキウキして着てみたら、鏡に映った自分の姿に言葉を失ったことはありませんか?「あれ、なんか…強そう?」「モデルさんが着ると華奢に見えるのに、私が着るとガンダムみたい…」体重は変わっていないはずなのに、なぜか冬服を着ると一回り大きく見えてしまう。その現象、実は服のせいでも、あなたが太ったせいでもありません。最大の犯人は、デスクワークで凝り固まった「肩の位置(巻き肩)」にあります。
この記事では、冬のおしゃれを邪魔する「ガンダム肩」の正体と、着る直前の1分でできる「華奢見えリセット術」をご紹介します。今年の冬は、自信を持って好きな服を着こなしましょう!
あなたの肩がゴツく見えてしまう原因を、プロが骨格からチェックします。
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1. なぜ「巻き肩」だとニットで着膨れするのか?【構造的に必然】
巻き肩とは、肩関節(上腕骨)が本来より内側・前方へ回旋した姿勢のことで、胸郭・肩甲骨・首の位置にまで影響が及びます。つまり、単なる「猫背」ではなく骨格配置そのものが変化している状態です。この骨格の乱れが冬服と組み合わさると、以下の3つの要因によって“着ていない時より太く見える”という視覚的な錯覚が起こります。

① 肩甲骨が外側へ広がり、背中の横幅が増える
巻き肩は、肩が前方へ巻き込まれることで肩甲骨が外側(外転)へスライドします。このとき、肩甲骨は本来の立体的な角度(軽度の内側寄せ)を保てなくなり、背中側で平坦化します。
その結果として、
- 背中の可動域が減少する
- 肩甲骨間の距離が広がり、背中の面積が実際に横方向へ拡大する
- 上半身が“平たい板”のような形に見える
タイトなリブニットや薄手ニットは、この横に広がった肩甲骨の輪郭をそのまま生地が拾うため、シルエットが大きく見えやすくなります。

② 首の角度が崩れ、襟元が詰まって見える
巻き肩が進行すると、胸椎が後弯し、頭部が前方へ移動する「頭部前方位姿勢」を誘発します。この姿勢は首周りに以下の変化を起こします。
- 首が短く見える(視覚的な頸部短縮)
- 肩がすくんだ位置になりやすい
- 襟元・タートルネックの余白が消える
冬服はそもそも、タートルネックや厚手ニットなど首回りにボリュームが出るアイテムが多いため、首が前に出ている姿勢だと「詰まり感」が強調されます。
結果として、
- 顔まわりが大きく見える
- 上半身の重心が上がり、寸胴体型に見える
- “肩・首周りの厚み”が強調される
本来は華奢に見えるはずのニットが、逆に存在感を増してしまうのはこのためです。

③ 上腕骨が内旋(内側に回旋)し、二の腕の太い部分が正面に向く
巻き肩の構造上、上腕骨は内旋し、自然に腕を下ろしたときの「肘の向き」が外側へずれます。これにより、二の腕の外側(もっとも張りやすい部位)が正面から見える角度に変化します。厚手ニットは毛糸の立体感や影が強調されやすく、二の腕の張りを拾い、次のような見た目を引き起こします。
- 二の腕の太さが実際以上に強調される
- 腕が外側へ開いて見え、肩幅が広く見える
- 上半身のシルエットが横方向へ膨張する
特にざっくりニットやボリューム袖は、腕の外張りを拾う+影が強調されるため、より太く見える傾向があります。

まとめ:巻き肩 × 冬服は「最も着膨れしやすい組み合わせ」
冬服は素材の性質上、厚み・丸み・襟元のボリュームが出やすいアイテムが中心です。そこに巻き肩による骨格の乱れが加わることで、
- 背中の横幅が強調される
- 首が埋もれる
- 二の腕が太く見える
という着膨れの三大要因がすべて揃ってしまいます。しかし逆に言えば、巻き肩を整えるだけで、同じニットでも印象が劇的に変わります。次のパートでは、「隠れガンダム肩」かすぐに分かるセルフチェック術をご紹介します。
2. 3秒でわかる!「隠れガンダム肩」セルフチェック
自分では気づきにくい巻き肩。まずは、鏡の前で3秒でできる簡単セルフチェックを行ってみましょう。

- 全身鏡の前に立ち、力を抜いていつも通りリラックスします。
- 腕を自然にダラんと下ろします。
- そのまま、両手の「手の甲」がどちらを向いているか確認します。
▶ 手の甲が“正面(鏡の方向)”を向いている場合
- → 危険信号です。
- 本来の正しいポジションは「手のひらが体側(太もも)を向く」状態。
- 手の甲が正面を向いているのは、肩関節が内旋(腕が内側に回旋)し、肩が前方へ巻き込まれている証拠です。
- 巻き肩によって、冬服(特にニット)で肩幅が広く見える・二の腕が太く見える・首が詰まるなどの“着膨れ現象”が起こりやすくなります。

もし「手の甲が前を向いてる…」と思った方は、次のセクションで紹介する『1分でできる華奢見えリセット術』を試してみてください。服を着る“直前1分”で印象が変わります。
3. 1分でできる華奢見えリセット術(エクササイズ3つ)
ここからは、ニットを着る「直前1分」でできる巻き肩リセット術をご紹介します。ポイントは、単にストレッチをするのではなく、
- 前にねじれた肩(上腕骨の内旋)を元の位置へ戻す
- 外に開いた肩甲骨を内側に寄せる
- 前に倒れた頭・首の位置を一時的にリセットする
というように、「骨の向き」と「筋肉のバランス」を一時的に整えることです。1つあたり20秒〜30秒、3つで合計1分を目安に行ってみてください。
「自分ひとりでは正しい位置がわからない…」という方は、トレーナーが骨格からチェックします。

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① 壁を使った「胸・肩前ストレッチ」:巻き肩の原因筋をゆるめる
まずは、巻き肩の直接的な原因となる胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)をゆるめます。ここが硬いままだと、肩を元の位置に戻そうとしても、前から引っ張られてしまうためです。
やり方
- 壁の横に立ち、壁側の手のひらを肩の高さでつきます(指先は前またはやや上向き)。
- 肘は軽く伸ばしたまま、胸だけを反対側(壁と逆方向)へゆっくりねじります。
- 胸の前〜二の腕のつけ根(前側)がじんわり伸びるところで20〜30秒キープします。
- 反対側も同様に行います。

どこに効くのか
- 巻き肩では、大胸筋・小胸筋が短縮し、肩を前方内側へ引っ張っています。
- このストレッチで胸側の筋肉を一時的にゆるめることで、肩が後ろへ戻りやすい「余裕」を作ることができます。
- 結果として、肩甲骨が内側に寄りやすくなり、背中の横幅が過剰に広がるのを抑えられます。
注意ポイント
- 腰を反りすぎない(胸だけを開くイメージで行う)。
- 痛みが出る手前の「気持ちいい範囲」で止める。
② 肩甲骨よせ「Wポジションエクササイズ」:背中側で支える
次に、外側へ開いていた肩甲骨を内側に寄せるためのエクササイズです。ポイントは、「引っ張られない肩」ではなく「自分で支えられる肩」に一時的に戻してあげることです。
やり方
- 椅子に座るか、立位で背筋を軽く伸ばします。
- 肘を曲げて、両腕で「W」の形を作ります(肘は体の横、手は少し外側・上に)。
- そのまま、肩甲骨同士を中央に寄せるようにして5秒キープします。
- 力をふっと抜きます。
- これを5回〜6回(合計20〜30秒程度)繰り返します。

どこに効くのか
- 巻き肩では、胸側の筋肉が優位で、背中側(僧帽筋中部・菱形筋)がサボりやすいです。
- Wの形で肩甲骨を寄せることで、背中側の「引き寄せ筋」が一時的に活性化し、肩甲骨が本来の位置に戻りやすくなります。
- その結果、背中の横幅が広がりすぎず、上半身のシルエットが「縦長」に近づくため、ニットを着たときの「ずんどう感」を軽減できます。
注意ポイント
- 肩をすくめない(耳と肩を近づけない)。
- 肘を後ろに引きすぎて腰を反らないようにする。
③ あご引き&首スライド「首位置リセット」:顔まわりの詰まりを解消
最後に、前に出てしまった頭の位置(頭部前方位)をいったんリセットします。これを行うことで、タートルネックやマフラーを巻いたときの「首が消えた感じ」「顔が大きく見える感じ」をやわらげることができます。
やり方
- 壁にもたれて立つか、椅子に座って背筋を軽く伸ばします。
- あごを軽く引き、「首のうしろを長くする」意識を持ちます。
- そのまま、頭を後ろにスライドさせて、後頭部で壁をそっと押すようなイメージで5秒キープします(または、空間で後ろに引くイメージでもOK)。
- 力を抜いて戻します。
- これを5回〜6回(合計20〜30秒程度)繰り返します。

どこに効くのか
- 巻き肩に伴う猫背は、頭が前に出ることで首が短く・太く見える原因になります。
- あごを引いて頭をスライドさせる動きは、頸椎の並びを整え、首と頭の位置関係を一時的に正しいポジションに戻す効果があります。
- 首の後ろが伸びて頭の位置が整うと、タートルネック着用時の「首詰まり感」や「顔だけ目立つ感じ」が軽減され、全身のバランスが良く見えやすいです。
注意ポイント
- あごを強く引きすぎて二重あごを押しつぶすようにしない。
- 肩に力が入らないよう、肩はリラックスさせて行う。
1分で「骨格の見え方」が変わる=ニットの映え方が変わる
ご紹介した3つのエクササイズは、それぞれが別々の筋肉を狙っているようでいて、狙っているゴールはひとつです。
- 前に引っ張られた肩をゆるめる(胸)
- 肩甲骨を正しい位置に寄せる(背中)
- 前に出た頭を元の位置に戻す(首)
この3つがそろうと、ニットを着たときの
- 「肩幅が広く見える」
- 「背中が大きく見える」
- 「二の腕が太く見える」
- 「首がなくて顔だけ強調される」
といった印象が同時にやわらぎ、同じニットでも“華奢に・すっきり”見えやすくなります。「運動が苦手」「忙しくてトレーニングの時間が取れない」という方でも、ニットを着る前の1分だけ、この3ステップを試してみてください。

4. 巻き肩を根本から改善する方法(中期〜長期)
1分のリセット術は「その場で華奢に見せる」ために非常に効果的ですが、根本的に巻き肩のクセを改善したい場合は、胸・背中・肋骨・日常姿勢を整える必要があります。巻き肩はクセではなく、“筋肉のアンバランス”と“骨の向き”によって起こるため、以下の3つのステップで中〜長期的に改善していくことが最も効果的です。
① 硬くなりやすい筋肉をゆるめる(胸・肩前・広背筋)
巻き肩の根本的な原因のひとつは、胸まわりの筋肉(大胸筋・小胸筋)や広背筋が短縮していることです。これらの筋肉が肩を前方・内側に引っ張り、肩甲骨が外側へ流れる姿勢を作ってしまいます。改善の第一歩は、まず前方へ引っ張っている筋肉の緊張をゆるめること。具体的には以下のストレッチが効果的です。
- 胸の前を開くストレッチ
- 広背筋ストレッチ(脇〜背中を伸ばす)
これらは「肩を後ろに戻すためのスペースを作る」役割があり、根本改善の最優先ステップです。より詳しくストレッチのやり方などが知りたい方は下記の記事がおすすめです。
② 呼吸(胸郭)を整えると肩は自然と戻る
巻き肩の背景には、肋骨が固まり、胸郭が閉じている(胸式呼吸が弱い)という特徴があります。肩は肋骨(胸郭)の上に乗っているため、胸郭が固いと、肩が正しい位置に戻れません。

おすすめの呼吸法
- 鼻から吸って、胸郭が横に広がる感覚をつかむ
- 息を吐き切ると、肋骨が正しい位置に戻りやすい
胸郭が広がると、肩のスペースが広がり、自然と巻き肩が解消しやすくなります。
③ 週1〜2回の専門トレーニングが最速で変わる理由
巻き肩は「クセ」ではなく、
筋肉の強弱バランス × 肋骨の位置 × 肩甲骨の動き
= 3つの構造の問題
で起こります。この3つは「自己流」で完全に整えるのは難しく、間違った筋トレは逆効果になってしまう場合もあります。正しいフォームで、正しい筋肉を使う習慣をつけるには、最初の数ヶ月だけでもプロと一緒に行うのがおすすめ。正しい動かし方が身につけば、その後は自己流でも維持しやすくなります。「忙しくてジムに通う時間がない」というのも本音ですよね。だからこそ、FitFun Gymは「1回30分・通い放題」というスタイルにこだわっています。
- 買い物ついでに30分だけ
- お迎え前の隙間時間に
WEBの簡単予約でサクッと寄れるから、忙しいママさんでも無理なく「姿勢改善」が続きます。正しいフォームが身につけば、一生モノの「着膨れしない身体」が手に入ります。
5. 巻き肩が改善すると、見た目はどう変わる?
- 肩幅が狭く見える
- 二の腕が細く見える
- 首が長く見え、顔が小さく見える
- 姿勢がよくなり、全身が“縦ライン”に整う
- ニットやコートが似合う「華奢見え体型」になる
美容面・姿勢面・健康面すべてにメリットがあるため、巻き肩改善は「ダイエット以上の価値」があります。
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まとめ:巻き肩を整えれば、冬のファッションはもっと楽しくなる
ニットで着膨れしてしまう原因は、体型ではなく多くの場合「肩の位置(巻き肩)」にあります。
巻き肩が整うと、
- 肩幅が狭く見える
- 二の腕が細く見える
- 首が長く見え、顔が小さく見える
- 背中の横幅がすっきりする
- ニット・コート・マフラーが美しく似合う
つまり、「華奢に見える体型」は作れるということ。今年の冬は、体型のせいにせず、肩の位置から整えていきましょう。

よくある質問(FAQ)
Q1. 巻き肩は治るんですか?
はい、治ります。巻き肩は骨の変形ではなく、筋肉の強弱バランスと日常姿勢のクセによって起きています。ストレッチ・エクササイズ・姿勢習慣を整えることで改善します。
Q2. 1分リセットだけで細く見えますか?
即効性は高いですが、根本改善ではありません。大事なのは、「胸をゆるめる × 背中を使う × 日常姿勢を整える」を継続することです。
Q3. 巻き肩を治すと二の腕が細く見えるのはなぜ?
巻き肩では上腕骨が内旋し、二の腕の外側(太く見える部分)が正面に向いてしまうためです。肩の位置が整うと二の腕の張りが目立たなくなるので、細く見えます。
Q4. 自宅で改善できますか?
ある程度は可能ですが、フォームの癖・背中の使い方・肋骨の位置は自己流だと難しい部分があります。最初の数ヶ月だけプロと一緒に取り組むと、変化のスピードが大幅に上がります。
Q5. パーソナルジムで何をしてくれますか?
Fitfun Gymでは、姿勢診断から肩・肋骨・骨盤までチェックし、あなたの骨格に合わせた「巻き肩根本改善プログラム」をご提案します。強制的な勧誘などは一切ありませんのでご安心ください。
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