「食事の量は昔と変わっていないはずなのに、なぜか体重が増えていく…」「もしかして、空気を吸っているだけでも太るんじゃないか?」30代後半から40代にかけて、そんな切実な悩みを抱える女性は少なくありません。若い頃なら少し食事を抜けばすぐに戻った体重が、ビクともしなくなる。この焦りと不安、とてもよくわかります。しかし、自分を責めないでください。その原因はあなたの「食べ過ぎ」や「意志の弱さ」ではありません。原因は、年齢とともに体の中で起きている「代謝のエンジントラブル(基礎代謝の低下)」にあります。焦って無理な食事制限をするのは、実は逆効果です。火が消えかかっているエンジンに燃料(栄養)を入れなければ、体は防衛反応でますます脂肪を溜め込もうとしてしまいます。今必要なのは、食事を「減らす」ことではなく、眠ってしまった「燃やす力を取り戻す」ことです。この記事では、年間100名以上のダイエットをサポートするFitfun Gym編集部が、更年期に向けて備えるべき「痩せ体質を取り戻す3つの習慣」を解説します。「もう年だから…」と諦める前に、まずは体の仕組みを知るところから始めましょう。
「私の代謝、もう下がってる?」と不安な方へ
「食べてないのに痩せない」原因は人それぞれです。Fitfun Gymでは、プロのトレーナーがあなたの「代謝の状態」や「筋肉のバランス」を分析し、痩せにくい根本原因を特定します。
※無理な勧誘は一切ありません
1. なぜ「食べてないのに太る」のか?35歳からの体の変化
「若い頃と同じ食事量なのに、なぜか太る」「運動不足なのは認めるけれど、それにしても増えすぎではないか?」この違和感の正体は、加齢に伴う「基礎代謝の低下」にあります。実は、私たちの体は35歳を境に、エネルギーを消費する仕組みが大きく変わり始めているのです。
基礎代謝のピークは10代?筋肉量の減少がカギ
衝撃的な事実をお伝えしなければなりません。日本人の基礎代謝(何もしなくても消費されるカロリー)のピークは、実は男性で15〜17歳、女性で12〜14歳と言われています。そこからは緩やかに低下していきますが、特に変化が顕著になるのが30代以降です。その最大の原因は「筋肉量の自然減少」です。筋肉は、ただ存在しているだけで熱を生み出し、カロリーを消費してくれる「身体の不労所得」のような存在です。しかし、運動習慣がない場合、筋肉量は20代をピークに年々減少していきます。不労所得(筋肉)が減っているのに、出費(食事)が変わらなければ、当然ながら収支は赤字(脂肪蓄積)になってしまいます。
35歳からの「太る」カラクリ
20代の頃:
大きなエンジン(筋肉多)で燃費が悪い
➡ たくさん食べても勝手に燃える!
35歳以降:
小さなエンジン(筋肉少)で省エネ運転
➡ 昔と同じ量を入れるとガソリン(脂肪)が溢れ出す!
つまり、「昔と変わらない食事」を続けていること自体が、今のあなたの代謝量にとっては「カロリーオーバー(食べ過ぎ)」になってしまっているのです。これが、食べてないのに太る現象の正体です。

女性ホルモンの変化と「更年期太り」の予兆
35歳〜40代は、医学的にも「プレ更年期」と呼ばれる時期に差し掛かります。ここでカギを握るのが、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」です。エストロゲンには、実は「内臓脂肪をつきにくくする」という強力なガード機能があります。若い女性にお尻や太ももなどの「皮下脂肪」が多いのは、このホルモンが守ってくれていたからです。しかし、35歳頃からエストロゲンの分泌量が減り始めると、このガード機能が弱まります。すると、脂肪のつく場所が「下半身(皮下脂肪)」から「お腹周り(内臓脂肪)」へとシフトし始めます。

体型の変化=おばさん化の正体
昔は「全体的にふっくら」していたのが、今は「お腹だけポッコリ出ている」「背中に肉がつく」と感じませんか?これはあなたが怠けているからではなく、ホルモンバランスの変化によって「脂肪の付き方」そのものが変わったサインなのです。

「食べないダイエット」が一番のNGである理由
体重が増えた時、一番やってはいけないのが「とりあえず食事を抜く」ことです。30代以降の体でこれを行うと、取り返しのつかない事態になります。食事を極端に減らすと、体は「食料が入ってこない!緊急事態だ!」と判断し、飢餓モード(省エネモード)に切り替わります。この時、体はエネルギーを作るために、なんと一番大切な「筋肉」を分解し始めます(カタボリック)。これを家の暖房に例えるなら、「燃料(食事)がないから、家の柱(筋肉)を削って燃やしている」ようなものです。

- 食事を抜く
➡ 体重は減るが、中身は「筋肉」が減っているだけ。 - ⬇
- 代謝が激減
➡ 筋肉(エンジン)が小さくなり、太りやすい体になる。 - ⬇
- リバウンド
➡ 食事を戻した瞬間、以前より脂肪が増えて戻る。
「食べてないのに太る」のは、過去の無理なダイエットによって「筋肉という名の焼却炉」を自分で壊してしまった結果かもしれません。だからこそ、これからは「食べない」のではなく「食べて代謝を回す」ことへ意識を変える必要があります。

2. あなたは大丈夫?代謝を下げてしまう「3大NG習慣」
「食べてないのに太る」と嘆く方の生活をヒアリングすると、驚くほど共通した“代謝を下げる行動”をとっていることが分かります。もし以下の3つに当てはまっていたら、あなたは無意識のうちに自分自身の代謝にブレーキをかけているかもしれません。
① タンパク質不足の「パンとコーヒー」ランチ
忙しいからといって、ランチを「菓子パンとカフェラテ」や「おにぎりだけ」で済ませていませんか?これは代謝ダウンへの直行便です。筋肉の材料となる「タンパク質」が不足すると、体は今の筋肉を維持できなくなり、代謝エンジンがどんどん小さくなります。さらに、糖質中心の食事は血糖値を急上昇させます。すると、インスリンというホルモンが大量に分泌され、「余ったエネルギーを脂肪として蓄えろ!」という強力な指令を出してしまいます。

② デスクワークによる「巻き肩・猫背」
姿勢の悪さは、見た目だけの問題ではありません。Fitfun Gymでは、「姿勢の悪さ=呼吸の浅さ=代謝の低下」と考えています。
【Fitfun Gym独自の視点:なぜ姿勢で太るのか?】
1. 酸素不足で脂肪が燃えない
脂肪を燃やすには大量の「酸素」が必要です(有酸素運動という言葉の通りです)。
しかし、巻き肩や猫背で胸が潰れると、呼吸が浅くなり酸素の摂取量が減ります。つまり、「火(脂肪燃焼)を起こしたいのに、空気(酸素)が入ってこない」状態になってしまうのです。
2. 「褐色脂肪細胞」が眠ったままになる
背中の肩甲骨まわりには、脂肪を燃やして熱を作る「褐色脂肪細胞」が密集しています。背中が丸まって肩甲骨が動かないと、この代謝スイッチがOFFになったままになり、痩せにくい体になります。

③ 湯船に浸からない「シャワー生活」
面倒だからとシャワーだけで済ませていませんか?「冷え」は代謝の大敵です。私たちが食べたものをエネルギーに変えたり、脂肪を燃やしたりする働き(代謝)には、体内の「酵素」が関わっています。この酵素が最も活発に働くのは、深部体温が37度前後のときです。体が冷えて体温が1度下がると、基礎代謝は約12〜13%も低下すると言われています。湯船に浸かって深部体温を上げることは、それだけで「痩せるための下準備」になるのです。

3. 更年期に負けない!「燃える体」を作る3つの習慣
「代謝が落ちた」と嘆く必要はありません。代謝は、日々のちょっとしたスイッチの切り替えで、いつからでも上げ直すことができます。35歳からのダイエットに必要なのは、ガムシャラな努力ではなく「賢い選択」です。今日から始められる3つの習慣を見ていきましょう。
習慣① 「減らす」より「選ぶ」!代謝を回す食事法
「カロリーを減らせば痩せる」というのは、20代までの話。筋肉量が減り始めた世代が過度なカロリー制限をすると、体は筋肉を分解してエネルギーを作り出し、ますます代謝が落ちてしまいます。重要なのはカロリーの「量」ではなく、PFC(タンパク質・脂質・炭水化物)の「質」です。
【代謝アップのための買い物リスト】
- タンパク質(エンジンの材料):
鶏肉、魚、卵、大豆製品。毎食「手のひら1枚分」を目安に。 - ビタミンB群(着火剤):
糖質や脂質をエネルギーに変えるために必須。豚肉、玄米、レバーなどを意識してプラス。 - ミネラル(潤滑油):
代謝酵素の働きを助ける。海藻(ワカメ・海苔)、きのこ類を味噌汁に入れるだけでOK。

「食べるのを我慢する」のではなく、「燃やすための栄養を足す」という意識に変えるだけで、体はポカポカと温まり始めます。
習慣② 1日5分!「大きな筋肉」を目覚めさせる
忙しい毎日の中で、全身の筋肉を鍛える時間はありません。効率よく代謝を上げるなら、体の中でも「体積の大きい筋肉」を優先して動かしましょう。狙うべきは「太もも」と「背中」です。この2つだけで、全身の筋肉量の大部分を占めています。
自宅でできる「代謝アップ」2大運動
1. ワイドスクワット(太もも・お尻)
足を肩幅より広く開き、椅子に座るようにお尻を下ろします。1日10回〜15回でOK。下半身の大きな筋肉が一気に働き出します。
2. エアーラットプルダウン(背中)
万歳をした状態から、肘を背中の後ろで寄せるようにグッと引き下げます。肩甲骨周りの「褐色脂肪細胞(脂肪を燃やす細胞)」を刺激し、背中のハミ肉も撃退します。

習慣③ 「深い呼吸」で自律神経を整える
30代・40代は、仕事や育児でストレスフルな世代。常に気が張っている(交感神経が優位な)状態だと、血管が収縮して血流が悪くなり、代謝が低下します。さらに、睡眠の質が悪いと、寝ている間に分泌されるはずの「成長ホルモン(最強の脂肪分解ホルモン)」が出にくくなってしまいます。対策はシンプルです。寝る前に1分間、「深い呼吸」をすること。
鼻から4秒吸って、口から8秒かけて吐き切る。これを繰り返すだけで副交感神経が優位になり、代謝の高い「痩せる睡眠」へと導かれます。これらの習慣を続けることで、体は確実に変わっていきます。しかし、自己流で頑張りすぎると落とし穴にはまることも…。

4. Fitfun Gym流:30代・40代からの「頑張りすぎない」ボディメイク
「代謝が落ちたなら、もっと激しく運動しなきゃ!」と意気込んでいませんか?
実は、35歳を過ぎてからのダイエットにおいて、「気合と根性」は一番の失敗要因です。
自己流の「激しい運動」は逆効果?
運動不足の状態でいきなりハードなランニングや筋トレを始めると、体内で「活性酸素」が大量に発生します。これは細胞を酸化させ、肌の老化や疲れやすさを招く原因になります。
また、姿勢が崩れたまま(骨格が歪んだまま)で体を動かすと、関節に無理な負担がかかり、怪我をするリスクも高まります。「痩せるために運動したのに、膝を痛めて動けなくなった」となっては本末転倒です。
まずは重たいダンベルを持つことではなく、「姿勢」と「呼吸」を整えることから始めます。
骨格を正しい位置に戻し、深い呼吸ができる体を作る。これだけで、日常生活での消費カロリー(代謝)が上がり、「頑張らなくても痩せる土台」が出来上がります。

宮前平で始める、一生モノの体づくり
Fitfun Gymが目指すのは、体重計の数字を減らすことだけではありません。「疲れにくい体」「姿勢が美しい体」「好きな服が似合う体」を手に入れることこそが、本当のゴールだと考えています。30代・40代は、ホルモンバランスや体力の個人差が大きい世代です。だからこそ、マニュアル通りの指導ではなく、あなたの今の体の状態に合わせた「無理のないオーダーメイドメニュー」が必要です。

まとめ:「食べてないのに太る」は体からのSOS。今こそ見直すチャンス
「食べてないのに太る」という現象は、決して怪奇現象ではありません。それは、長年の生活習慣や加齢によって、体の代謝システムがエラーを起こしているという「体からのSOSサイン」です。しかし、悲観する必要はありません。これは、自分の体と向き合い、ケアをする絶好のチャンスでもあります。
- 食事を抜くのではなく、タンパク質を選んで食べる。
- 激しい運動の前に、姿勢と呼吸を整える。
- お風呂に浸かって、深部体温を上げる。
今からこれらの習慣を取り戻せば、更年期も怖くありません。「一人では何から始めればいいか分からない」「自分の代謝がどうなっているか知りたい」という方は、ぜひ一度プロの手を借りてみてください。

所在地:神奈川県川崎市宮前区宮前平駅近く
専門分野:ダイエット、姿勢改善、ボディメイク
Fitfun Gymは、運動初心者でも楽しく続けられる30分パーソナルトレーニングを提供しています。

