ダイエット中のお酒の選び方は?太らない種類とおつまみ・翌日のリセット術を解説【もう飲み会でも困らない】

「今週も忘年会、来週は新年会…断れないけど太りたくない!」「飲み会の翌日、顔がパンパンにむくんで体重が2kg増えていた…」年末年始や歓送迎会のシーズン、多くの女性がこの「飲み会太り」の恐怖と戦っています。楽しい席を断るのは辛いですが、かといって今まで頑張ってきたダイエットを無駄にもしたくないですよね。でも、安心してください。実は「飲み会に参加すること=太る」ではありません。太ってしまう本当の原因は、お酒そのものではなく「肝臓の処理能力を超えた飲み方」「おつまみの選び方」にあります。体の仕組み(生理学)さえ理解していれば、飲み会を楽しみながら体型をキープすることは十分に可能なのです。この記事では、Fitfun Gymのトレーナーも実践している、「飲んでも太らないための防衛策」と、もし食べ過ぎてしまった時の「翌日の帳消しリセット術」を、プロの視点で分かりやすく解説します。

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この記事の目次

1. なぜ「飲み会」で太るのか?意外と知らない体の仕組み

「お酒のカロリーは熱として発散される(エンプティカロリー)から太らない」という説を聞いたことはありませんか?これは半分正解ですが、ダイエットにおいては大きな落とし穴があります。

「お酒=エンプティカロリー」の真実

確かにお酒のアルコール自体は、体内に蓄積されにくいエネルギーです。しかし、問題はカロリーではなく「肝臓の働き」にあります。アルコールは体にとって「毒」と認識されるため、肝臓は最優先でアルコールの分解(解毒)に取り掛かります。すると、その間、おつまみとして食べた「唐揚げの脂質」や「ポテトの糖質」の分解は完全に後回しにされてしまうのです。

飲み会中の肝臓パニック図解

アルコールが入ってきた!
肝臓:「大変だ!まずはこの毒(アルコール)を消せ!全集中だ!」

おつまみ(脂質・糖質)が入ってきた…
肝臓:「今は無理!処理できないから、とりあえず『脂肪』として倉庫にしまっておいて!

結果:食べたおつまみが、そのまま体脂肪になる。

つまり、お酒そのもので太るというよりは、「お酒のせいで代謝が止まっている間に食べた高カロリーなおつまみ」が、そのまま脂肪として蓄積されてしまうのが原因なのです。

飲み会で太る理由:肝臓がアルコール分解を優先するメカニズム図解

太る原因の9割は「おつまみの脂質」と「むくみ」

もう一つの原因は「むくみ」です。飲み会の翌朝に体重が2kg増えていて絶望した経験はありませんか?しかし、脂肪がたった一晩で2kgも増えることは生理学的にあり得ません(脂肪1kg増やすには約7,200kcalの過剰摂取が必要です)。その正体のほとんどは、アルコールによる脱水やおつまみの塩分による「水分貯留(むくみ)」と、胃に残った内容物です。ここで「太った!」と勘違いして自暴自棄にならず、冷静に水分と食事をコントロールできるかが、太るかどうかの分かれ道になります。

飲み会太りの9割は水分とむくみであることの解説図解

2. 乾杯から勝負は始まっている!太らない「お酒」の選び方

肝臓に負担をかけず、糖質を摂りすぎないためには、1杯目からのお酒選びが重要です。

「蒸留酒」vs「醸造酒」どっちを選ぶ?

お酒は製造方法によって大きく2種類に分けられます。ダイエット中に味方につけるべきは、糖質を含まない「蒸留酒」です。

初心者向け豆知識:なぜ「蒸留酒」は太らないの?

簡単に言うと、お酒を沸騰させて「アルコールだけ」を取り出したのが蒸留酒だからです。糖質(太る成分)は沸騰しても気体にならず、元の場所に残ります。そのため、集められた蒸留酒には糖質が一切含まれていないのです。逆に、ビールなどの「醸造酒」は原料(麦や米)の糖分がそのまま残っているため、海外では「液体のパン(飲むパン)」と呼ばれるほど太りやすいお酒なのです。

蒸留酒が糖質ゼロである仕組みと醸造酒との違い図解

【ダイエット中のお酒選びリスト】

  • OK:蒸留酒(糖質ほぼ0g)
    ハイボール(ウイスキー)、焼酎(ウーロンハイ・緑茶ハイ)、ジン、ウォッカ、テキーラなど。
    ※ただし、コーラやジンジャーエールなど「甘いジュース」で割ったカクテルは砂糖の塊なのでNGです。
  • 控えたい:醸造酒・混成酒(糖質多め)
    ビール、日本酒、梅酒、甘いチューハイ、カシスオレンジなど。「乾杯の1杯だけビール」にして、2杯目からはハイボールに切り替えるのが賢い戦略です。
  • 準OK:ワイン
    実はワインも「醸造酒」ですが、赤ワインや辛口の白ワインは、製造過程で糖分がアルコールに変わりきっているため、比較的糖質が低めです。ポリフェノールも摂れるため、ゆっくり楽しむならアリです。
  • ダイエット中のお酒の選び方OK・NGリスト図解

プロの鉄則!「同量のお水」が最強のダイエット薬

もし一つだけアドバイスをするなら、これに尽きます。「お酒を1杯飲んだら、必ずお水を1杯飲む(チェイサー)」というルールを守ってください。体内のアルコール濃度が薄まることで肝臓の負担が減り、代謝の低下を最小限に抑えられます。また、アルコールの利尿作用による脱水を防げるため、翌日のむくみや二日酔いも劇的に軽減されます。注文時に「お水も一緒にください」と言う勇気が、翌日のあなたを救います。

お酒と同量の水を飲むチェイサーの効果図解

3. 揚げ物は敵!代謝を落とさない「神おつまみ」リスト

前述の通り、お酒を飲んでいる時は「食べたものが脂肪になりやすい状態」です。だからこそ、脂っこいものは避け、肝臓の働きを助けるおつまみを選ぶ必要があります。

「とりあえず〇〇」で注文すべきメニュー

居酒屋のメニューを見たら、まずは以下の「神おつまみ」を探してオーダーしましょう。これらは単にカロリーが低いだけでなく、「肝臓の働きを助け、アルコールのダメージを和らげる」という機能性を持っています。

  • 枝豆・冷奴(植物性タンパク質)
    最初の1品はこれらを選んでください。枝豆に含まれるビタミンB1やメチオニンは、アルコールの分解を助ける強力なサポーターです。最初に胃に入れることで、アルコールの吸収スピードを緩やかにするクッションの役割も果たします。
  • お刺身・カルパッチョ・たこわさ(タウリン・オメガ3)
    生の魚介類(特にタコ、イカ、貝類)には、栄養ドリンクにも含まれる「タウリン」が豊富です。タウリンは疲れた肝臓を修復し、働きを強化してくれます。また、青魚の脂(オメガ3)は血液をサラサラにし、代謝を落としません。
  • 焼き鳥(塩)・赤身肉(高タンパク・低脂質)
    揚げ物(唐揚げ)が食べたくなったら、焼き鳥に変換しましょう。網焼きで余分な脂が落ちているためヘルシーです。
    【重要】タレは「砂糖と醤油の塊」です。1本あたり約10〜20kcalも糖質でカロリーが増えるため、必ず「塩」を選びましょう。
  • だし巻き卵・あさりの酒蒸し(アミノ酸)
    温かいものは満腹感を得やすく、ドカ食いを防ぎます。あさりに含まれるオルニチンや、卵のアミノ酸は、アルコール分解の過程で発生する毒素(アセトアルデヒド)の解毒を助け、二日酔い防止にも役立ちます。

肝臓を助ける「神おつまみ」リストの図解

締めのラーメンを回避する「満足感アップ」の裏技

飲んだ後に無性にラーメンやお茶漬けが食べたくなるのには、明確な生理学的な理由があります。それは、アルコール分解で糖分が使われて「低血糖」になっていること、そして利尿作用で「脱水&塩分不足」になっているからです。脳がパニックを起こして「糖質と塩分と水分をくれ!」と叫んでいる状態なのです。

プロの解決策:脳をダマす「汁物作戦」

この衝動を抑える最強の裏技は、飲み会の終盤に「温かい汁物(味噌汁、あさりスープ、卵スープ)」を飲むことです。「水分」「塩分」「旨味(アミノ酸)」の3つが体内に入ってくることで、脳は「あ、栄養が来たな」と満足し、嘘のようにラーメン欲が消え去ります。麺が入っていなくても、スープだけで脳は十分に落ち着くのです。

締めのラーメンを回避するための「汁物作戦」メカニズム図解

4. 翌朝が勝負!食べ過ぎを無かったことにする「リセット術」

どんなに気をつけても、場の雰囲気でつい食べすぎてしまうことはあります。しかし、翌日体重計に乗って増えていても、絶望して自暴自棄になる必要はありません。食べたものがすぐに「体脂肪」に変わるわけではないからです。

【48時間の猶予ルール】

余分に食べたカロリーは、一旦肝臓や筋肉に「グリコーゲン(糖の一時保存形態)」としてストックされます。これが余ってあふれ出し、体脂肪として定着するまでには、約48時間(2日間)かかると言われています。これを銀行に例えるなら、「財布(肝臓)」がいっぱいになっても、「銀行(体脂肪)」に預けられる前に使い切ってしまえばいいのです。この48時間以内に食事量を調整すれば、理論上、脂肪は増えません。

食べ過ぎたカロリーが脂肪になるまでの48時間の猶予期間のメカニズム図解

翌日の朝食は「抜く」より「置き換える」

「昨夜食べすぎたから今日は絶食!」というのはおすすめしません。空腹時間が長すぎると、次の食事で血糖値が急上昇(インスリン過剰分泌)し、逆に太りやすくなる「ドカ食いモード」に入ってしまうからです。正解は、疲れ切った胃腸を休ませつつ、アルコール分解で疲弊した肝臓に栄養を送る「置き換え」です。

食べ過ぎた翌朝の正解メニュー(置き換え食)の図解

翌朝の正解メニュー例

  • フルーツ(バナナ・キウイ):酵素とビタミンが代謝を助けます。
  • プロテイン・ヨーグルト:肝臓の修復に必要なタンパク質を、消化負担をかけずに摂取できます。
  • 具なし味噌汁:失われた塩分と水分を優しく補給し、体を内側から温めます。

「水分」と「カリウム」で毒素を出し切る

翌日のパンパンな顔や体の重さは、脂肪ではなく「余分な水分(むくみ)」です。飲み会翌日の体は、アルコールの脱水作用で水分不足になり、それを補おうとして水分を溜め込んでいる状態です。これを排出するために、以下の2つを意識してください。

1. 水を体重×40ml飲む(約2〜2.5リットル)
「むくんでいるから水を飲まない」は逆効果です。新しい水を入れることで、体内のドロドロした古い水を押し出す(循環させる)イメージです。
※一気飲みではなく、コップ1杯をこまめに飲みましょう。

2. カリウムで塩分を追い出す
おつまみで摂りすぎた塩分(ナトリウム)は、むくみの主犯格です。これに対抗するのがミネラルの「カリウム」。カリウムには塩分を尿として排出する働きがあります。海藻(ワカメ)、アボカド、バナナ、無塩のトマトジュースなどを積極的に摂りましょう。

水分摂取とカリウムによるむくみ解消メカニズム図解

48時間以内に「カロリーの帳尻」を合わせる

「48時間ルール」の実践編です。具体的には、飲み会の翌日と翌々日の「夕食」で調整するのが最もストレスなく続けられます。ランチは代謝を落とさないために普通に食べてOKですが、活動量が減る夜だけは、少し厳しめに制限します。

  • 主食(白米・パン)を抜く:一時保存されたグリコーゲン(糖質)を使い切るため、新たな糖質はカットします。
  • 脂質を控える:揚げ物やバラ肉は避け、蒸し料理や焼き魚を選びます。
  • 食物繊維を大量に:キノコや海藻サラダでお腹を満たし、余分な脂質の排出を促します。

「1回の食事でゼロに戻そう」とするのではなく、「2日間(6回の食事)かけて、ゆっくり借金を返済する」と考えれば、気持ちも楽になりますよね。

48時間以内にカロリーを調整する実践的な食事法の図解

5. まとめ:賢く飲めば、お酒はダイエットの敵じゃない!

飲み会は、ストレス発散やコミュニケーションの大切な場です。ダイエット中だからといって全てを我慢する必要はありません。

  • 蒸留酒(ハイボール・焼酎)を選び、同量の水を飲む。
  • おつまみは「焼き鳥(塩)・刺身・枝豆」を味方につける。
  • 翌日は水分とカリウムでむくみを撃退し、夕食で調整する。

このルールさえ覚えておけば、飲み会シーズンも怖くありません。そして、「そもそも太りにくい体(代謝の良い体)」を作っておけば、たまの暴飲暴食もすぐにリセットできるようになります。基礎代謝を上げるには、大きな筋肉(背中や太もも)を鍛えるのが一番の近道です。「自分一人ではリセットできるか不安…」「今年こそは正月太りを回避したい!」という方は、ぜひFitfun Gymにご相談ください。プロのトレーナーが、あなたの代謝スイッチをONにします。

飲み会ダイエットの黄金ルールとリセット術まとめの図解

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監修・執筆:Fitfun Gym編集部
所在地:神奈川県川崎市宮前区宮前平駅近く
専門分野:ダイエット、姿勢改善、ボディメイク
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この記事を書いた人

Fitfun Gym編集部は、宮前平を拠点に活動するパーソナルトレーナーや運営スタッフによって構成されています。フィットネス初心者から上級者まで、「運動をもっと楽しく、もっと続けやすく」するための情報を発信中。
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